ベビーカーの色、どう選ぶ? 迷ったときの4つの判断材料
「ベビーカーの色、何色にしよう」
「汚れが目立たないほうがいいのかな」
「でも、本当は好きな色を選びたい」
機能の比較はいくらでも情報が出てくるのに、色の話になると急に「好みですよ」で終わってしまう。
そのわりに、いざ選ぼうとすると意外と迷うんですよね。
メーカーの調査でも、ベビーカーのデザインで「色」を意識した人は8割を超えていました。
迷っているのは、あなただけではありません。
先に、この記事の結論からお伝えします。
結論 好きな色がいい。あとはどうとでもなります
「この色が好き」とはっきり言える方は、その色でいいんです。
黄色でも、ピンクでも、迷わず好きだと言える色があるなら、それがいちばん満足度の高い選び方です。
毎日押すものなので、目に入るたびにうれしい色というのは、それだけで価値があります。
汚れも、暑さも、だいたいのことはグッズや使い方でカバーできます。
色で完璧を狙わなくても、なんとかなるものです。
ここから先は、特に決め手がなくて迷っている方向けの読み物です。
色の見方をいくつか並べておくので、気になるところだけ拾ってください。
「汚れが目立たない色」を探しても、あまり意味がない
いちばんよく聞くのが「汚れが目立たない色がいい」という声です。
ただ、汚れが目立たない色というものは、実はありません。
正確には、色によって目立つ汚れの種類が入れ替わります。
| 色 | 目立ちにくい | 目立ちやすい |
|---|---|---|
| 黒・紺 | 泥はね、食べこぼしのシミ | ホコリ、砂ぼこり、ペットの毛 |
| ベージュ・グレージュ | ホコリ、薄い汚れ全般 | はっきりした色のシミ |
| 白・淡い色 | ホコリ | 泥はね、シミ全般 |
売り場でも、黒や紺を選ばれる方は多いです。
「汚れが目立たないから」という理由が、いちばんよく聞かれます。
ただ、実際に使ってみると気づくことがあります。
黒は色のついた汚れには強いけれど、白っぽい汚れには弱い。
砂ぼこりやホコリがつくと、かえってはっきり見えてしまいます。

えっ、じゃあ「汚れが目立たない色」を探してもムダってこと…?

そう思うよね。でも、そもそも色で汚れを防ごうとしなくていいんだ。シートは洗えるし、カバーを敷けば汚れは生地まで届かないよ。
ホコリは、色より「置き方」の話
汚れの話でほとんど語られないのが、ホコリです。
泥や食べこぼしは「ついたら拭く」で対処できますが、ホコリは置いているだけで少しずつ積もります。
しばらく出番がなかったベビーカーを久しぶりに出したら、うっすら積もっていた。そういうとき、黒はかなり目立ちます。
毎日きっちり使う方なら、そこまで気にしなくて大丈夫です。
気にしたいのは、出番が減る時期がありそうな場合。上の子が歩くようになってから下の子が生まれるまでや、車移動が中心のご家庭などです。
💡 ここがポイント
ホコリは色で悩むより、しまうときにカバーを一枚かけるほうが確実です。使わない時期が長くなりそうなら、色にかかわらずこれだけはやっておくと、次に出したときの気持ちが違います。
🦌ベビーカー選びで後悔しやすいポイントを、色以外もまとめています
📖やりがちなベビーカー選びの後悔と対策
暑さも、色より幌でどうにかなる
「黒っぽい色は熱がこもりそう」という心配も、よく聞きます。
濃い色ほど日差しを吸収するので、感覚としては合っています。色で涼しさを考えるのも、ひとつの考え方です。
そのうえで、売り場で見てほしいところがもうひとつあります。
幌(ほろ)の大きさと、どこまで下りるかです。
赤ちゃんが暑いと感じるのは、生地の色そのものより、直射日光が体に当たっているかどうかです。
幌が大きく、深く下りるモデルなら、それだけ影が広くなります。色を薄くするより、日陰をしっかり作れるほうが体感は変わります。
💡 売り場での見方
幌は、実際に下ろしてみるのがいちばんです。どこまで下りるか、赤ちゃんの顔や足元まで影ができるか。カタログではわからない差です。
それでも足りなければ、日よけや保冷グッズという手もあります。
黒がいちばん好きな方が、暑さを理由に諦める必要はないと思っています。
ひとつだけ、先に知っておきたいこと
ここまで「あとでどうにかなる」と書いてきましたが、ひとつだけ、あとから手を打ちにくいことがあります。
後付けの小物との、色合わせです。
ベビーカーは、買ったあとに小物を足していくことが多いんですよね。
レインカバー、フットマフ、保冷シート、ハンドルカバー、フックやオーガナイザー。これらの色は黒・グレー・ベージュ・ネイビーが中心です。
だから、生地もフレーム(骨組み)も個性的な色だと、合う小物が見つかりにくくなります。
たとえば、フレームがゴールドで生地がピンク。全体で色を作っているぶん、そこに黒い小物を足すと浮いてしまいます。
生地の汚れはカバーで隠せますし、暑さは幌で補えます。
でも色の組み合わせだけは、あとから調整しづらいところです。


えー!じゃあ結局、無難な色にしたほうがいいってこと…?

そうじゃないよ。生地が個性的ならフレームを小物に合う色に、フレームが個性的なら生地のほうを合わせる。そんなふうに、どちらかを定番色にしておくと小物は選びやすくなるんだ。
⚠️ 知っておくだけで十分です
そもそも小物と色をそろえたいかどうかは、人によります。「小物は小物、本体は本体」と割り切れる方は、まったく気にしなくて大丈夫です。気になるタイプの方だけ、買う前に一度、生地とフレームの組み合わせを眺めてみてください。
📙ベージュ・ブラウンが増えているのは、こういう理由
ここからは、決め手というより読み物として。
売り場に並ぶベビーカーは、長いあいだ黒と紺が定番でした。
ところがここ数年、ベージュ・ブラウン系がはっきり増えています。これは偶然ではありません。
流行色は、2年前に決まっている
あまり知られていませんが、その年の流行色は2年前から準備されています。
国際流行色委員会(インターカラー)という組織が、実際のシーズンの約2年前に世界の流行色を選びます。日本はこの委員会に、1963年の設立時から参加している国のひとつです。
そこで決まった内容をもとに、日本流行色協会が国内向けのトレンドカラーを正式に決めていきます。
ここで大事なのは、対象が洋服だけではないということ。
発表されている分野には、レディスウェア・メンズウェア・メイクアップと並んで、生活用品とインテリアがあります。
つまり、ベビーカーの色も、この流れの中にあります。


ベビーカーの色って、そんなに前から決まってるんだ…!

おもしろいよね。メーカーが「この色にしなさい」と言われるわけじゃないんだ。ただ、生地や部品を作る会社も同じ流れを見ているから、気がつくと売り場の色がそろってくるんだよ。
流行だけど、定番でもある
色の研究機関が毎年発表している「その年の色」でも、2025年はミルクチョコレートのような茶色が選ばれています。2年前ルールに当てはめると、この色は2023年ごろには決まっていたことになります。
「流行に乗ると、あとで古く見えるのでは」と思うかもしれません。
でもベージュ・ブラウンは、少し事情が違います。この系統は、落ち着いた色・安心感のある色として、もともと定番の位置にある色です。派手な流行色とは違って、ブームが過ぎても浮きにくい。
いま選択肢が多いという意味でも、選びやすい時期だと思います。
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それでも決まらないときの、最後の一手
ここまで読んでも決まらない。そういうときもあります。
そんなときに効果的なのが、「誰がいちばん押すか」で決めるという方法です。
「結局、夫の好みで決めました」という方も、けっこういらっしゃいます。
これ、実はとても合理的です。気に入った色なら、押す人の気分が上がる。気分が上がれば、出番が増える。
それに、色は一度きりの決断ではありません。
1台目は無難な色、2台目は好きな色、そして何台か使ううちに夫婦で納得できる色に落ち着いた。そんなふうに、使ってきたからこそたどり着く答えもあります。
1台目で完璧な色を当てにいかなくても大丈夫です。
よくある質問
Q. 結局、いちばん汚れが目立たない色はどれですか?
A. どの色にも、目立つ汚れと目立たない汚れがあります。あえて挙げるなら、シミもホコリもそこそこ受け止めてくれるベージュ・グレージュ系が平均点は高めです。ただし「絶対に汚れが見えない色」はありません。
Q. 白っぽい色は汚れが心配です。やめたほうがいいですか?
A. 座面に防水シートやカバーを敷けば、かなり気にならなくなります。そうやって明るい色を選んでいる方もいます。好きな色をあきらめる前に、カバーで解決できないか考えてみてください。
Q. 黒いベビーカーは、夏に暑くないですか?
A. 濃い色ほど日差しを吸収するので、生地そのものは熱を持ちます。ただ、赤ちゃんの体感を左右するのは直射日光が当たっているかどうかです。幌が大きく深く下りるモデルなら、色にかかわらず影をしっかり作れます。
Q. 珍しい色を選ぶと、小物が合わなくて困りますか?
A. 小物は黒・グレー・ベージュ・ネイビーが中心なので、生地もフレームも個性的だと合わせにくくなります。そろえたい方は、どちらかを定番色にしておくと選びやすいです。そもそも小物と色をそろえない方は、気にしなくて大丈夫です。
Q. 夫婦で好きな色が違うときは、どう決めればいいですか?
A. いちばん多く押す人の好みに寄せるのがおすすめです。押す人の気分が上がると、出番が増えます。どうしても割れるときは、どちらでもない中間色(グレージュなど)で落ち着くご家庭も多いです。
まとめ 好きな色を選ぼう
ここまで色の見方をいくつか並べてきましたが、まとめるとこうなります。
- 汚れ:色によって目立つ種類が入れ替わるだけ。シートは洗えるしカバーも敷ける
- ホコリ:使わない時期があるなら黒は目立つ。しまうときのカバーで防げる
- 暑さ:濃い色は熱を持つが、幌の大きさや日よけグッズで補える
- 小物との色合わせ:生地もフレームも個性的だと、合う小物が少ない
つまり、気にするとしたら小物との色合わせくらい。あとはどうとでもなります。
ベビーカーは、毎日目に入って、毎日手で押すものです。
見るたびに少しうれしくなる色。それがいちばん長く付き合える色だと思います。

なんだ、そんなに気負わなくてよかったんだ!

そうだよ。色は毎日目に入るものだから、悩みぬいて決めた色より、見るたびに気分が上がる色のほうが強いんだ。ミナも、そんなふうに選ぶといいよ。
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