コンビとアップリカの違い|販売員が見てきた「同じ山を登るふたり」のベビーカー選び
どっちがいいの?と聞かれるけれど
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「コンビとアップリカ、どっちがいいですか?」
ベビー用品売り場にいると、よく聞かれる質問のひとつです。
どちらのブランドも、赤ちゃんと家族が快適に過ごせることを大切にしていて、
安全性や使いやすさの基準もとても高い。
正直に言うと、“どちらがいい”とは一概に言えません。
どちらも同じ山を登っているようなものなんです。
目指しているゴールは「赤ちゃんが安心して過ごせること」。
ただ──登るルートが少し違うだけ。
左から登るのがコンビ、右から登るのがアップリカ。
今日はその“登り方のちがい”を、ベビーカーを例にお話ししていきます。

コンビとアップリカの考え方のちがい
ふたつのブランドの違いをひとことで言うなら、
「どこから快適さを考えるか」 というスタート地点のちがいです。
コンビは、まずママやパパが安心して扱えることから考えます。
軽くて、片手で畳めて、洗いやすい。
その“使いやすさ”が、結果的に赤ちゃんにも心地よい環境を作る。
いわば「使う人の安心から、赤ちゃんの快適へ」つながる設計です。
一方のアップリカは、赤ちゃんが自然な姿勢で過ごせるように、
「体の成長や呼吸のしやすさ」から考えます。
段差の振動を吸収したり、背中をやさしく支えたり。
赤ちゃんがリラックスして過ごせるように設計されていて、
そこから“使う人の安心”につながっていく。
どちらも目指しているのは「親子で快適に過ごせること」。
スタート地点が違うだけで、ゴールは同じ。
それがコンビとアップリカの、いちばんのちがいです。
ベビーカーで見える違い
設計の方向性
コンビとアップリカのちがいは、ベビーカーを見るととても分かりやすいです。
どちらも安全性や快適さを大切にしているけれど、
その考え方の順番が少しだけ違います。
コンビは「守る」ことを出発点にしています。
段差の衝撃を吸収する「エッグショック」や、
軽くて片手でも畳めるボディなど、
日常の小さな動作で“ヒヤッ”としないよう工夫が細かい。
安全性をしっかり押さえたうえで、使いやすさがプラスされている印象です。
一方のアップリカは「育つ」ことを出発点にしています。
赤ちゃんの自然な姿勢や呼吸のしやすさを第一に、
シートの角度やクッションの形まで考え抜かれている。
振動をやわらげるサスペンション構造や、
メディカル成長マモールなど“体を支える設計”が得意です。
どちらも「赤ちゃんが快適に過ごせる」ための工夫ですが、
コンビは“安心して使える”から快適へ、
アップリカは“赤ちゃんが心地よい”から安心へ、
スタートが少し違うだけなんです。

実際の使い心地で見る違い
店頭で押してみると、コンビは軽くてスッと動く。
片手でも扱いやすく、段差での持ち上げも軽い。
ママやパパが日常で動かすストレスが少ないベビーカーです。
また、ほとんどのモデルがシートやカバーを洗濯機で丸洗いOK。
お手入れのしやすさも人気の理由です。
アップリカは、押し心地にどっしりとした安定感があります。
段差を超えるときや石畳を走るときでも揺れが伝わりにくく、
赤ちゃんの体が受ける振動が少ない。
クッションがやわらかく包み込むようで、
「長時間でも眠りやすい」と感じる方が多いです。私自身、販売員として両方を扱ってきましたが、
コンビは毎日のお出かけを軽くしたい人、
アップリカは赤ちゃんの乗り心地を優先したい人に合う印象があります。
どちらを選んでも後悔しにくいけれど、
暮らしの中心が「こまめに動く日常」か「じっくり乗せて過ごす日常」かで、心地よさの感じ方が変わります。
🚗チャイルドシートではどう違う?
ベビーカーと同じように、チャイルドシートでも
「守るコンビ」「育つアップリカ」という考え方のちがいは見られます。
コンビは、まず「衝撃からしっかり守る」ことを軸にしています。
頭部から座面まで衝撃吸収素材のエッグショックを採用し、
事故時だけでなく日常の小さな振動からも赤ちゃんを守る設計です。
構造がわかりやすく、装着のしやすさや誤装着防止にも強い。
“扱いやすい安全性”という印象があります。
一方のアップリカは、「赤ちゃんの姿勢や呼吸のしやすさ」を重視。
首すわり前でも自然な体勢を保てるベッド型設計を長く採用してきました。
最近はコンパクトな回転型モデルが増えていますが、
「寝かせて守る」思想は今もアップリカらしさとして残っています。
どちらも安全性に妥協はありません。
コンビは構造で守る方向、
アップリカは姿勢から守る方向。
ここでもスタートが少し違うだけなんです。
🏡生活スタイルで選ぶなら?
それぞれのブランドの特徴を知ると、
「うちはどっちが合うんだろう?」と思う方も多いはず。
ここからは、生活スタイル別に見ていきましょう。
アップリカが合う家庭
1️⃣ おでかけ時間が長い家庭
→ ベビーカーでのお昼寝が多い、外出先で長く過ごすタイプ。
包み込むようなクッションと安定感で、赤ちゃんが落ち着きやすい。
2️⃣ 車移動が中心の家庭
→ 長時間ドライブでも体勢がラクな設計。
姿勢サポートや通気性を重視したチャイルドシートが多い。
3️⃣ やさしいデザインや雰囲気が好きな家庭
→ 色味や素材感もやわらかく、インテリアにも馴染みやすい。
コンビが合う家庭
1️⃣ 移動や乗せ降ろしが多い家庭
→ 軽量・コンパクト設計で、毎日の送迎や買い物もスムーズ。
2️⃣ 手入れを簡単に済ませたい家庭
→ シートやパッドを丸洗いできるモデルが多く、清潔を保ちやすい。
3️⃣ 扱いやすさを第一に考える家庭
→ 片手で畳める、持ちやすい、取り付けやすい──
忙しい日常の“ちょっとしたストレス”を減らしてくれる。
\気になる最新モデルをチェック!/
コンビ スゴカルシリーズ
アップリカ ラクーナクッションシリーズ
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🌈まとめ|同じ山を、ちがうルートで登るふたり
アップリカも、コンビも、
赤ちゃんと家族が安心して過ごせるように、たくさんの工夫を重ねてきました。
どちらが上、という話ではなく、
どこから快適さを考えるかが少し違うだけ。
守ることから始めるコンビ。
育つことから始めるアップリカ。
どちらの道も、行き着く先は同じ山の頂上です。
自分たちの生活リズムに合うルートを選べば、それがいちばんの正解です。
