ベビーカーの荷物かご、何リットル必要?容量より大事な3つの見方
はじめに
「レジかごがそのまま入ります」
12〜13年前、ベビーカー売り場でよく聞いた言葉です。
軽くて、レジかごが入る。それが良いベビーカーの条件のように言われた時代がありました。
いまは、そこが変わっています。各社のカゴは25〜30L弱が中心で、数字だけ見ると横並びに見えます。
ところが実際に並べてみると、その数字では選べないことが分かります。この記事では、公式が出している数字を並べたうえで、どこを見て決めればいいかを整理します。
いまのベビーカー、カゴは何リットル?
各メーカーが公式に出している数字を並べてみます。
| ベビーカー | カゴ容量 | 耐荷重 | 本体の重さ | 本体の幅 |
|---|---|---|---|---|
| アップリカ ラクーナ クッション | 23.6L | 5kg | 5.7kg | 46.0cm |
| ピジョン ビングル | 25L | 5kg | 3.9kg | 50.0cm |
| ピジョン ランフィ | 25L | 記載なし | 5.9kg | 51.6cm |
| コンビ スゴカルS | 28L | 5kg | 5.9kg | 48.5cm |
| コンビ スゴカルR | 30L | 5kg | 5.6kg | — |
| コンビ スゴカル air | 33.6L | 5kg | 3.9kg | 48.3cm |
| アップリカ ルーチェ フリー | 50L | 5kg | 6.2kg | 54.0cm |
※各メーカーの公式サイトに記載の数値です(2026年9月時点)。スゴカルRの本体幅は公式に記載を確認できませんでした。
この表、よく見ると法則がありません。
- カゴが小さいのに、本体の幅はいちばん広いものがあります(ランフィ 25L・51.6cm)
- カゴが大きいのに、いちばん軽いものもあります(スゴカル air 33.6L・3.9kg)
- 同じ25Lでも、本体の重さは3.9kgと5.9kgで2kg違います
「大きいカゴは重い」「軽いベビーカーはカゴが小さい」と思われることがありますが、数字で見るとそうなっていません。
リットルの数字だけでは選べない理由
1. メーカーごとに、測り方の呼び名が違う
同じ「L」でも、公式の表記はこう違います。
- コンビ:積載可能容積
- アップリカ:座面下空間容積
- ピジョン:空間容積
呼び名が違うということは、測っている場所も同じとは限りません。1〜2Lの差は、比べても意味がないと考えたほうが安全です。
2. 耐荷重は、ほぼどれも5kgまで
ここがいちばん見落とされるところです。
表の国内メーカーは、23.6Lでも50Lでも、入れていい重さは5kgまで。容量が2倍でも、積める重さは変わりません。
つまり大きなカゴは、たくさん詰めるためではなく、かさばる物を入れるためのものです。おむつのパックやブランケット、たたんだ抱っこ紐。軽いけれど場所を取る物が、大きいカゴでは入ります。
お米や飲み物をまとめ買いする日は、容量が大きくても5kgで打ち止めです。
海外ブランドには、もっと積めるものもあります。たとえばバガブー フォックスは10kgまで。ただ、同じブランドでも機種によって違い、5kgより少ないものもあります。気になるときは、取扱説明書の「バスケット」の項目で確かめてみてください。
3. 形と、出し入れの向きが違う
同じリットル数でも、入り方と出し方はモデルごとに違います。
- ネットで伸びるタイプ:スゴカル air は背面に伸びるネットが付いていて、公式には「タテにも入る」と書かれています
- 前から出せるタイプ:アップリカのフロントインバスケットは、前からも荷物を出し入れできます
- 前後どちらからも出せるタイプ:ビングルは前後どちらからでも入れられます
- 荷物を入れたままたためるタイプ:コンビの「たためるバスケット」は、荷物を入れたままたためる形です(※入れる物の形によってはたためない、と公式に注記があります)


じゃあ、何を見て決めたらいいの?

カゴのほうから選ぶんじゃなくて、自分の使い方から逆に引くといいよ。
使い方から決める
買い物でよく使う・日常であまりたたまない
見るのは容量と、出し入れの向きです。
お店の中では、ベビーカーの後ろに回り込めないことがよくあります。前からも出せるタイプだと、その場で立ったまま荷物を入れられます。
容量を最優先するなら、ルーチェ フリーの50Lが頭ひとつ抜けています。ただし本体の幅も54cmと広めなので、通路の狭いお店や玄関の広さは合わせて見ておいてください。
車や電車で、毎日たたむ
見るのは荷物を入れたままたためるかです。
たたむたびにカゴの荷物を降ろすのは、片手が赤ちゃんでふさがっている日にはこたえます。コンビは「たためるバスケット」と公式に書いている数少ないメーカーです。
ただし、入れる物の形によってはたためないという注記も付いています。いつも持ち歩くバッグを入れて、その場でたたんでみるのがいちばん確実です。
👉 たたむときの落とし穴は、こちらで詳しく整理しています。
ベビーカーたたみ方の落とし穴|片手でできる?荷物はどうする?
荷物は少なめ・とにかく軽いほうがいい
軽さを取るとカゴが小さくなる、とは限りません。
スゴカル air は3.9kgで、カゴは33.6L。この表の中ではいちばん軽くて、容量は上から2番目です。伸びるネットで、入れる量に合わせて広がる形になっています。
👉 スゴカル airレビュー|A型なのに3.9kg。軽さと価格のバランスを販売員が正直に解説
🐰アップリカのカルーンエアー メッシュも3.9kg。カゴは前から出し入れできる形です
📖カルーンエアー メッシュレビュー 3.9kgの軽いA型、新しいモデルは何が変わった?
ひとこと:ピジョンのベビーカーについて
表に入れているランフィとビングルは、ピジョンが2026年内での生産終了を発表しています。販売は在庫がなくなるまでです。乗り換え先の選び方はランフィの記事とビングルの記事で整理しています。
まとめ
荷物かごは、毎日さわる場所です。だからこそ、リットルの数字は入り口にすぎません。
- メーカーで測り方の呼び名が違うので、わずかな差は比べない
- 耐荷重はほぼどれも5kg。大きいカゴは「かさばる物」のためのもの
- 同じ容量でも、前から出せるか、入れたままたためるかで毎日の手間が変わる
売り場で見るときは、カゴをのぞき込む前に、自分はどう使うか?を思い浮かべてみてください。
スーパーの帰りなのか、駅の階段なのか、車のトランクなのか。その場面がはっきりすると、見るところは2つか3つに絞れます。あとは、実際に荷物を入れてみて、しっくりきたものを選んでください。
👉 「思ったより荷物が入らなかった…」という後悔を防ぐポイントを、こちらの記事でまとめています。
やりがちなベビーカー選びの後悔と対策|販売員が見た失敗パターン
👉️冬はブランケットや防寒グッズを持ち歩くことも多く、荷物がかごに入りきらないこともあります。ベビーカーの防寒どうしてる?厚着しすぎない冬の快適コツとおすすめグッズの記事で、寒い時期に快適に使う工夫もチェックしてみてください。
関連記事
- 📖ベビーカーたたみ方の落とし穴|片手でできる?荷物はどうする?
- 📖スゴカルRとスゴカルSの違い|どちらを選べばいい?
- 📖ルーチェフリーとラクーナクッションフリーどっちがいい?違いを販売員が解説
- 📖ベビーカーの価格帯はなぜこんなに違う?2万円〜10万円超までの特徴を販売員目線で解説

