メリオカーボンとラクーナクッションフリーどっちがいい?違いを販売員が解説
「どっちも7万円くらい。この差って、何なんだろう…」
「見た目はメリオが好き。でも機能はラクーナのほうが多い気がする」
「7万円も出すんだから、失敗したくない」
この2台、そろえて置いているお店はあまりありません。
ラクーナ クッション フリーは売り場でよく見かけますが、メリオを置いていないお店は多いです。片方は実物を触れて、片方はネットの情報だけ。その状態で比べることになりがちです。
しかもどちらも7万円台。値段でも重さでも差がつかないぶん、かえって決めにくいんですよね。
カタログを並べても、たぶん決まりません。
この2台は、書いてあることが違うのではなく、力を入れた場所が違うからです。
この記事では、押したときの感覚と、毎日の場面での違いから、あなたにはどちらが向いているかを整理します。
結論 押して歩く時間か、毎日のひと手間か
先に結論からお伝えします。
押している時間そのものを気持ちよくしたいなら、メリオ カーボン。
毎日のこまごました手間を減らしたいなら、ラクーナ クッション フリー。
2台の価格差は、3,190円しかありません。
7万円台の買い物としては、ほとんど同じと言っていい差です。
だから、この2台は値段では決まりません。
決まるのは、あなたがベビーカーと過ごす時間の、どこを良くしたいかです。
価格と在庫を確認しておくと選びやすくなります。
そもそも7万円台のベビーカーは何が違うのか
先に、値段の話をしておきます。
ここが腑に落ちないままだと、どちらを選んでも「高い買い物をした」という気持ちが残るからです。
ベビーカーは、2万円台から10万円台まであります。
どの価格帯でも、赤ちゃんを安全に乗せて運ぶという役目は同じです。安いから危ない、ということはありません。
では7万円台で何が変わるのか。
変わるのは2つです。押している人の負担と、乗っている赤ちゃんの快適さ。
フレームがしっかりしていると、片手で押しても進路がぶれません。
タイヤと足まわりに手が入っていると、段差でガタンと来る回数が減ります。向きを変える、たたむ、積む。その一つひとつの動作が、少しずつ軽くなります。
ひとつの動作で数秒。それを1日に何度も、3年ほど続けます。
赤ちゃん側も変わります。
クッションや足まわりが振動を吸収してくれると、道のガタガタが体に伝わりにくくなります。シートの通気や、地面からの照り返しを避ける工夫も、上の価格帯ほど手が入っています。乗っているあいだ、ぐずりにくいかどうかにつながる部分です。

💡 ここがポイント
価格差は「赤ちゃんの安全さ」の差ではありません。出るのは「押す人がラクかどうか」と「赤ちゃんが快適かどうか」の2つです。だから、外に出る回数が多い人ほど、上の価格帯を選ぶ意味が大きくなります。
そのうえで、今回の2台は同じ7万円台です。
かけたお金の量ではなく、かけた場所が違います。ここから先が、その話になります。
2台のスペックを並べてみます
まず、数字で分かる部分から。
現行モデル早見(2026年8月時点)
| メリオ カーボン | ラクーナ クッション フリー | |
|---|---|---|
| 今の型番 | 2026年モデル | AE(2025年モデル) |
| 参考価格(税込) | 74,690円 | 71,500円 |
| 本体重量 | 5.9kg(付属品を除く) | 5.8kg(付属品を除く) |
| 使用期間 | 生後1か月〜3歳頃(15kgまで) | 生後1か月〜36か月(15kg以下) |
重さの差は100g、価格の差は3,190円。
使える期間にいたっては、まったく同じです。
100gは、スマホより軽い差です。持ち上げても、たぶん違いは分かりません。
数字を並べても差が出ない。
この2台で迷われる理由は、たぶんここにあります。

えっ、値段も重さも使える期間もほぼ同じなの? じゃあ何で選べばいいの?

そこで止まるよね。数字で並べると、この2台はほんとに差が出ないんだ。違いが出るのは、押したときと、毎日の動きのほう。次から順番に見ていこう。
動きと使い勝手の違い
数字に出ない部分を並べると、こうなります。
| メリオ カーボン | ラクーナ クッション フリー | |
|---|---|---|
| 走り出しの軽さ | ◎ ひと押しでスルスル進む | ○ 素直に進む |
| 真横に動かせるか | ✗ 真横には動かない | ◎ 4輪フリーで真横にスライドできる |
| 対面と背面の切り替え | ○ シートを外して向きを入れ替える | ◎ 手元のハンドルで切り替え |
| タイヤ | 大径18cmのシングルタイヤ×4輪 | 直径15cmのダブルタイヤ |
| たたんだサイズ | 幅49×奥行54×高さ69cm 三つ折りで低くまとまる。自立する |
幅46×奥行33.7×高さ98.7cm 薄く、縦に長い形。自立する |
| シートの手入れ | △ 洗えるが、カバーを外すまでに12の工程。中性洗剤で30℃以下・単独で弱洗い | ◎ 本体シートを外して洗濯機で丸洗い |
| 足まわり | 前輪と後輪で、衝撃・振動を吸収するエラストマーとサスペンションを使い分け。全輪で8つのボールベアリング | サスペンションに加え、ベアリングを1車輪につき5個、計20個 |
◎=得意 ○=ふつう △=やや手間 ✗=その機能はない
💡 ここがポイント
いちばん大きい差は「真横に動かせるかどうか」です。ラクーナ クッション フリーは、ハンドルのレバーを握ると4つのタイヤすべてが自由に回り、ベビーカーを真横にスライドさせられます。この動きができるベビーカーは、そう多くありません。
押してみると、こう違います
メリオ カーボンは、走り出しが軽い
私はメリオを扱っていませんが、実物を押したことがあります。
いちばん印象に残っているのは、押し始めです。
グッと力を入れる感じがないまま、そのままスルスル進んでいく。いろいろなベビーカーを押してきた手の記憶と比べても、走り出しの軽さははっきり違いました。
足まわりにも仕掛けがあります。
前輪と後輪で、衝撃・振動を吸収するエラストマー(弾力のある樹脂)とサスペンション(段差の衝撃をやわらげる仕組み)を使い分けていて、全輪に8つのボールベアリングが入っています。押しているあいだのなめらかさは、ここから来ています。
曲がるときも同じで、ハンドルに軽く力を入れるだけで向きが変わります。
ここでいう「曲がる」は、進む向きを変えることです。対面と背面の切り替えは別の話で、そちらはシートを外して入れ替える方式になります。
駅までの道、川沿いの散歩、大きな公園の中。同じ距離を歩いても、帰ってきたときの腕の疲れが違ってきます。
平らな道を長く押して歩く毎日なら、この走りが値段のぶん応えてくれます。
メリオ カーボンは、たたむと低くまとまる
メリオは三つ折りでコンパクトになり、たたんだあと自立します。
たたんだときの高さは69cm。
ラクーナ クッション フリーが98.7cmなので、30cmほど低くまとまります。車のトランクに寝かせて積むとき、この差がそのまま積みやすさになります。
ただし、たたんだ形の性格は2台で逆です。
どちらも自立しますが、メリオは低いかわりに厚みがあり、ラクーナ クッション フリーは高いかわりに奥行が33.7cmと薄くなります。玄関のすきまに立てて置くなら、薄いほうが収まります。

メリオ カーボンは、シートを洗うのがひと仕事
ここは先に知っておいてください。
メリオのシートカバーも洗えますが、外すまでの手順が長めです。
取扱説明書には、シートユニットを本体から外すところから始まって、面ファスナー、ファスナー、スナップボタン、ゴム紐とキャノピー芯を抜くところまで、12の工程が書かれています。洗い方も、ネットに入れて薄めた中性洗剤で、液温30℃以下、それぞれ単独で弱洗い。乾かすのは日陰でつり干しです。
汚れるたびにこれをやるのは、正直しんどいと思います。
別売りのシートライナー(シートの上に敷く布)を敷いておいて、そちらを洗うほうが現実的です。
純正のものは、本体と同じデザインの雰囲気にそろえてあって、ベルトを通す位置も合わせてあります。座らせたときに、そこがずれないのは扱いやすいところです。3Dメッシュのタイプで5,500円(2026年8月時点)。
7万円の買い物にさらに足す金額なので、迷うところだと思います。
ただ、汚れるたびに12の工程をやるかどうかを考えると、先に用意しておくほうがラクに過ごせます。
そして、対面でも背面でも、そのままたためます。
「たたむ前に向きを戻す」というひと手間がないのは、荷物と赤ちゃんを抱えているときにありがたいところです。
🐰メリオ カーボンだけをくわしく見たい方はこちら
📖メリオ カーボンはどんな人向き?販売員が押して感じた実力
ラクーナ クッション フリーは、狭い場所で強い
こちらの持ち味は2つあります。まっすぐ押したときの安定と、真横に動けることです。
タイヤが左右2つずつのダブルタイヤで、地面に触れる点が多くなります。
そのぶん、まっすぐ押しているときにフラフラしにくく、道の溝や隙間にもはまりにくくなります。長い直線を押すときは、こちらのほうが安定します。
そしてもうひとつが、真横への動きです。
ハンドルのレバーを握ると、4つのタイヤすべてが自由な向きになります。
そのまま横に押せば、ベビーカーが真横にスライドします。
これが効くのは、前にも後ろにも下がれない場所です。
- エレベーターの中で、あとから乗ってきた人のために位置をずらすとき
- スーパーの通路で、向かいから来た人とすれ違うとき
- 改札を出たあと、人の流れの端に寄りたいとき
- 電車の中で、ドアが開くたびに立ち位置を変えるとき

前後にしか動けないベビーカーだと、こういう場面は何度も切り返すことになります。
一度なら数秒ですが、外に出るたびに何度も出てくる動きです。
向きの切り替えも、手元のハンドルだけで済みます。
赤ちゃんを乗せたまま、顔を見る向きと、前を見せる向きを行き来できます。降ろさずに変えられるので、寝てしまったあとでも向きを直せます。
駅や店内で立ち止まる回数が多い毎日なら、横に動けるかどうかで疲れ方が変わります。
🐰横移動そのものをもう少し知りたい方はこちら
📖狭い通路やエレベーターでしんどい人は、ベビーカーの“横移動”を一度考えてみて
ラクーナ クッション フリーは、シートを洗える
シートは、ふわふわメッシュ本体シートを外して、洗濯機で丸洗いできます。
離乳食のこぼれ、汗、外遊びの砂。
シートは思っている以上に汚れる場所なので、洗えるかどうかは、3年つきあううえで大きいところです。
クッションは2か所に入っています。
座面の下にあるオメガクッションが振動を吸収し、頭のところにあるマシュマロGキャッチが衝撃を受け止めます。
暑さ対策も入っています。
背もたれには通気口があり、座面の下には反射板。路面からの照り返しを跳ね返して、座席の温度が上がるのを抑える仕組みです。
⚠️ ここに注意
赤ちゃんが座っている位置は、大人が思っているよりずっと地面に近いところです。アスファルトの照り返しは、立っている大人が感じる暑さとは別物になります。夏に外へ出ることが多いなら、ここは見ておく価値があります。
どっちが向いてる?
メリオ カーボンが向いている人
・平らな道を長く歩く毎日(散歩やベビーカー移動が多い)
・押し心地と走りの質を重視したい
・コンパクトにたたんで車に乗せることが多い
・玄関が狭く、たたんで立てて置きたい
・同じ7万円台なら走りにお金をかけたい
ラクーナ クッション フリーが向いている人
・人混みや狭い通路を通ることが多い
・エレベーターや改札で、その場から動かしたい
・まっすぐ押すときの安定感がほしい
・赤ちゃんを乗せたまま向きを変えたい
・玄関のすきまに立てて置きたい
迷ったときは、ふだんベビーカーを止めている時間を思い出してみてください。
押して歩いている時間が長ければメリオ、立ち止まって位置や向きを変える時間が長ければラクーナ クッション フリーです。
もうひとつ、分かりやすい分け方があります。
それは「ベビーカーを人の間で動かすかどうか」です。
改札、エレベーター、混んだ店内。人がいて、前にも後ろにも下がれない場所で動かすことが多いなら、真横に動けるラクーナ クッション フリーです。
反対に、車で行って現地を歩くだけなら、真横に動く機能はほとんど出番がありません。そのぶん走りに振ったメリオが向きます。
「これかも」と思った方は、在庫と価格をチェックしてみてください。
よくある質問
Q. 新生児から使えるのはどっち?
A. どちらも生後1か月から使えます。使い終わりも同じで、体重15kgまでです。ここでは差がつきません。
Q. 3,190円の差は何の差ですか?
A. この価格差で機能の上下は決まりません。走りにお金をかけたのがメリオ、毎日の動かしやすさにかけたのがラクーナ クッション フリーです。同じ7万円台で、力を入れた場所が違います。
Q. 4輪フリーは、そんなに使いますか?
A. 使う場面がはっきり分かれます。車移動が中心の方はほとんど使いません。反対に、電車やバス、混んだ店内を通る方は、ほぼ毎回使うことになります。
Q. 100gの重さの差は、体感できますか?
A. 持ち上げたときの差は、まず分かりません。重さより、たたんだ形と持ち手の位置のほうが、実際の持ちやすさを決めます。
まとめ
押している時間そのものを気持ちよくしたいなら、メリオ カーボン。
毎日のこまごました手間を減らしたいなら、ラクーナ クッション フリー。
値段も重さも使える期間も、ほとんど同じ2台です。
どちらを選んでも、7万円台のベビーカーとしての力は持っています。あとは、あなたの毎日がどちらに近いかです。
決め手は、外に出たときの過ごし方です。
迷ったら、いつもの買い物や送り迎えを思い浮かべて、歩いている時間と、立ち止まって向きを変えている時間、どちらが長いか数えてみてください。
まずは下のリンクから価格と在庫を確認してみてください。
🐰同じ4輪フリーのルーチェフリーとも迷っている方はこちら
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